認定介護福祉士は、2015年に「認定介護福祉士認証・認定機構」という一般社団法人によって設立された民間資格だ。
国家資格ではないが、介護福祉士よりも上級資格と捉えられており、知識面、技術面ともより高いスキルの証明になる資格だろう。
介護職のキャリアアップにおいて有利である。
介護福祉士と認定介護福祉士の仕事内容には明確な違いがあり、介護福祉士は、おもに利用者の身体介助や生活援助を担当する。
一方、認定介護福祉士はそのような直接的介護のみならず、より広範な仕事にも関与するのが特徴だ。
具体的には、個々のスタッフへの指導やアドバイス、介護チームの統括、施設や事業所のマネジメントといった役割がある。
また、認定介護福祉士は以下のような仕事にも取り組む。
一つは、介護現場における人材の育成やマネジメントであり、教育的立場からスタッフの成長を支え、介護サービスのクオリティアップに寄与する。
次に、他職種との連携も行っており、医師、看護師、作業療法士や理学療法士などの多様な職種と協力し、利用者とその家族を全面的にサポートする。
加えて、地域の介護力アップを図ることも重要な仕事の一つだ。
家庭での介護やボランティアに携わる人たちに助言を行い、地域全体の介護力を高めることを目指すのだ。
これは、ひいては利用者自身の負担軽減にもつながるだろう。
認定介護福祉士は単に介護業務を行うだけの仕事ではない。
介護チーム全体の管理やスタッフの教育、地域との連携など、より広範な役割を果たす重要なポジションなのだ。